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「ちゃらおとめがね」

ちゃらめが後編ですー

こめ返は次辺りで(`・ω・´)!

※腐注意

□■□■□■

再び優香さんが声をあげる。
「あ、料理来たよー」
またも自主的に小皿に取り分ける。
「はい、どーぞ」
「ありがとー」
そういって軽々しくボディータッチなんか出来る聖さん。うらやましさなど通り越してただの感心だ。
「はい、蒼くん」
「ありがとうございます」
にっこりと笑う彼女はとても綺麗で。つられて笑顔になる。
満面の、とまではいかなかったろうが。
烏龍ハイを少しばかり飲んでいた手を止め、受け取る。
「蒼くーん、ピザも来たよ」
聖さんがこちらの気持ちなど知る由もなく、女の子が切り分けた、或いは移し替えたシーフードであろうピザの皿を持ちこちらへ。
「ありがとうございます」
特に態度を変える気もないが喜ぶ優香さんを見てしまうとどうにも無愛想になる。
あぁ、そう。別に優香さんと二人でもう少し喋りたかったのに邪魔されたなんて思っちゃいないんだ。
それに、聖さんが女子とベタベタしているからなんだか複雑な気分になったとか、そんなわけでもないんだよ。
俺は誰に言うでもなく心の中で呟いた。

「あ、私ちょっとお手洗い……」
そういって優香さんが2、3人連れだって出ていった。
若干の時間差、聖さんもタバコを吸いに、と外へ出ていく。

周りがいなくなり暫くの後、一人ようやく落ち着いたところに睫毛(名前は忘れた)が俺の横に座り、空になったグラスを指差した。
「あれぇ、蒼くんグラス空いてるよ? おかわりはー?」
「いえ、俺お酒弱いんであまり飲めないんです」
「そんなの大丈夫だよぉ。
それ烏龍ハイだったでしょ?
酔いやしないってー」
睫毛のキャアキャアと笑う高い声が無駄に響く。
「そーそー、テキーライッキって言ってる訳じゃねーんだしさぁ」
いつの間にか戻ってきた聖さんが囃し立てる。
すぅ、と手を伸ばすと誰が頼んだのか判らぬグラスを引き寄せ、コトンと俺の目の前におく。
「はい、めがねくん」
「?」
「のんでのんでぇー」
手拍子なんかを始め、それに乗せて周りも『飲め』というような声を出しだす。
うぅ、完全に俺が飲む空気じゃないか。ニヤニヤと笑う聖さんは俺のこの反応を楽しむかのようだ。

「うぅ………」
こうなれば自棄というものだ。覚悟を決めぐい、と飲みはす。
……何だ、コレ…? 少なくともさっきまで飲んでいた烏龍ハイではない。
もっとお酒臭い、きつい味がした。
歓声がひっそりと湧く。
「やるじゃん、蒼くん」
聖さんがそんな言葉をかけた。

「っはー………」
まるで何度も回転したかのようにぐらりぐらりと頭が揺れる。
けれどそれよりもっと心地好く。
「めがねくーん、だいじょぶ?」
この人のせいだというのに何の悪びれもなく聖さんは顔を覗き込むようにして俺に心配の言葉をかけた。
「だいじょーぶ……れす……」
あぁ、口が上手く回らない。
正しく発しているつもり、の言葉。
「あれ、舌回んなくなってきた?」
まるで楽しむかのように聖さんは言った。

「うぇー……」
ぐらぐらと揺れる頭を壁にもたれさせ、なにともない声を漏らす。
「あーあー、蒼くんてば本当……お酒弱いんだねー。
お水、もってきたげる」
聖さんは俺の頭をゆるりと撫でて、水を取りに行ってくれたらしい。今は彼が俺を見て笑っていたとしても有り難い。
「ありがとーございますー…」

「んもー、蒼くん…ホントに大丈夫?」
「はひー……」
いつの間にか帰ってきていた優香さんが心配そうに隣に座った。
「膝枕したげる。寝たらー?」
「うー……」
流石に気が引け、ふるふると首を振り、自分の腕を額に項垂れる。
「聖くんも酷いねー。飲めない子に飲ませるなんて」
「…いえ……」
ムキになって飲み干したのが悪かったんですよ、なんて言おうと思ったものの長文を言う気力もなく。
「それでさ、蒼くん。今から2人で抜けない?」
「え?」
「酔ったままこのテンション…ついてけなくない?」
「あの……えっと……」
もうあまり深くは考えられないようになってきた気がする。
「ね、行こ?」
ぐい、と腕を引かれた瞬間、右頬にひやりと冷たいものが当たった。
「めーがねくーん、お水持ってきたよぉ」
へらりと笑った聖さんが氷入りの水が入ったコップを押し付けていた。
「あ、うー……ありがとーございまふー……」
水を受け取り一気に飲み干す。心地好い冷たさが喉を通った。
「ごめんねぇ、飲ませちゃってぇー」
いつもの調子だが一応申し訳ないとは思ってくれているような言い方だった。
「…………はぁ…」
あー、駄目だ。もうどうでもよくなる。
深く考えることが真剣に難しくなっている。
「呂律回んないっぽいしぃ、今日は帰った方がいいんじゃない?
俺のせいだしぃ……送るよぉ」
くい、と手を引く聖さん。いつものような強引さはあまりなく、嫌なら拒否しても構わない、といった強さだ。
俺はもう拒否するかどうかなんて考えられなくて、言われるまま聖さんの手をとった。
もう二人で話す邪魔をするのか、なんて問えやしない。
「…にゅー……」
「はいはい、行くよぉ。
ゆーかちゃん、ごめんねー?
話成立しないっしょー」
「……あん、別にいいのに」
聖さんに抱えられるようにして店を出るときに見たのは少しだけ残念そうな優香さんだった。

連れ出されて着いたのは夜の公園。あまり明るくもない街灯とすぐ傍の自動販売機がぼんやりとした光っている。
聖さんはその自動販売機で買ったカフェオレを手渡してくれた。
「ほら、蒼くんしっかりぃ」
「らいじょーうれすー」
ふわふわとした高揚感に包まれ、笑いながら答える。
カフェオレを受け取り半分ほど飲み干す。甘めのそれはすぐに口の中に広がった。
「全然大丈夫じゃないし。一回座れる?」
ぷぅ、と頬を膨らませた聖さんに指差され、そこにあった2人掛けくらいの茶色い木のベンチに座らされる。
「うー……なんでそんなに嫌がらせするんれすかぁ……」
少し落ち着いてから、俺は切り出した。
胸から込み上げる何かが悲しみとも切なさとも、悔しさともつかない感情を呼び起こし、さらに口まで飛び出した。
この流れに任せて思いの丈を全てを吐き出してしまいそうだ。
「嫌がらせ?」
わけが判らない、と言った顔でこちらを見る聖さん。
「はひ、俺がぁ、おんなのこと絡んだりしてたら……いつも邪魔するじゃないれすか……」
「あー………」
呂律の回らぬ言葉でたどたどしく伝えると、聖さんはどこか空を見て何か小さく呟いた。
「らのにぃ……やさしーし……よくわかんねーです……。
俺のこと嫌いなら…はっきり……拒絶してください…」
目頭が熱いのはなぜだろう。
溢れ出る感情に任せ言葉をぶつける。
そう、嫌いならいっそ拒絶してほしい。傷は浅いうちに処理するものだ。
深くなればなるだけ、治すのには時間がかかる……
「嫌いじゃないよぉ?」


「すき」


「………ぇ」
優しそうに笑って、そういった。
あー、そうか。いよいよ頭がおかしくなったんだ。
酔いが回った。
うん、そうだ。でなければこんなことがあるわけがない。
「すっげー好き。
昔の俺を慕ってくれてたときからずっと。
めがねくんかわいーんだもん。
笑ってるときも、怒っちゃったときも」
何度も頭の中で考えた。こんなことがあるのかと。
そんなに愛おしそうに笑わないでくれ。冗談なら本当に、はやく。
「ちょ、え…聖さんも酔って……」
「うぅん、全然。俺お酒は強いしぃ」
「な、あ……ぇ……」
「ひゃは、びっくりしてんのぉ?
かぁわいーの。
蒼くんは俺のこと……好き?」
昔の聖さんは好きだ。
優しくて、かっこよくて、真面目で、ひたむきで。
愛おしそうな目線の先は、叶うことのない先輩の友達の彼女にむけられていたけれど。
あの時はこの人に愛されたならば幸せだろうとどれだけ思っただろう。
酷く複雑な気分だ。
「好きとか……えっと……」
言葉に詰まる。
俺が好きだったのはあくまで昔の聖さんなわけで。
「嫌いなわけじゃ……なくて……その……」
ただ、笑いかけてくれたその笑顔と、心配そうに覗き込む動作なんかは昔となんら変わってはいなかった。

あぁ、もう……駄目だ


「あ、ちょ!蒼くん!?」

慌てた聖さんを尻目に俺の意識はとんでいってしまった。

■□■□■□

こっからめがねくんは変に意識しちゃったりとか!!
気になるから好きへの移行のきっかけって結構簡単。

ちゃらお目線もかきたいなー、とか思ってるのでそのうち投下予定です。
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こんにちは、お邪魔します。
ちゃらめが来たー!待ってましたよう(^O^)そして、ぷまいです。美味し…むしゃむしゃ
聖さん格好良過ぎです、チャラいのにキザとは何事でしょうか。素敵です。お酒に弱い蒼君も、もう…お持ち帰りしたくなりました。可愛いですね 好きです。
ああ、この興奮どうしたら良いのやらっ!ニヤニヤが止まりません。1週間近くハッピーで居られる気がします。
聖さん視点のお話、他の作品楽しみにしています。更新頑張って下さい。あ、文化祭お疲れ様でした。無事成功して良かったですね。では、失礼しました。
プロフィール

幸野

Author:幸野
夢見る乙女モドキのJK2の腐れちきんです
BLNLGLばちこい!です
カラオケ好きで歌下手な迷惑っ子です。

wj・BASARA・ラメント・咎狗・絶望先生・ディスガイア・ウサビッチ・ジョジョ・日和・SQ・aph などなど
その他いっぱいゲーム漫画小説大好きです。
雑食で食い散らかしてます←
でも今一番熱いのは堀宮でございます。
でも基本CP的な意味でも雑食でs((
音楽のほうも雑食です。

寂しがり屋なので絡んでいただけると飛び上がって喜びます。
最初は控えめですが慣れたらうっと惜しいまでにハイテンションで絡みだします。
気をつけてください。
お友達切実に募集中ですー

キリ番とかやってみる?



てきとーに踏んだかな?って方はお知らせとかいただけたら^^

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